前立腺は男性のみに存在する臓器で、膀胱のすぐ下に尿道を取り囲むようにあります。前立腺が肥大して尿道を圧迫することで排尿障害を来たす病気です。加齢とともに増加し統計的には日本の55歳以上の男性の約2割、5人に1人くらいに前立腺肥大の症状があると言われています。重症化すると自身で排尿ができなくなることもあります。
検査は、腹部エコー検査、血液検査(前立腺がんの除外)、尿検査などがまず行われ、さらに詳しく調べるための検査としては、直腸内指診、尿流測定、残尿測定、などがあります。
治療としては、第一選択は薬物療法となります。効果が不十分と判断された時は手術が必要です。
前立腺ガンには特有の症状はありませんが、前立腺肥大症と併存することも多く、前立腺肥大症の症状で偶然見つかることもあります。また転移性の骨腫瘍の原因検索で前立腺ガンが見つかることも少なくありません。
診断には、前立腺腫瘍マーカー(前立腺特異抗原:PSA)が特に有効で、採血(血液検査)で早期発見出来るガンですので、50歳以上の方は検査をお受けになるようお勧めします。ガンが疑われれば前立腺の針生検で確定診断を行います。治療の柱は手術、放射線、内分泌(ホルモン)治療ですが、病期や年齢などを考慮し決められます。
前立腺炎は急性の場合の多くは細菌感染を原因とし、排尿痛や残尿感、頻尿症状を伴います。重症化すると高熱(発熱)や排尿困難(尿が出せなくなる)となり入院治療を必要とすることもあります。治療は抗菌薬の投与です。
年齢は20~40代の若い世代に多く見られます。
治療も多種ですが、症状が改善するまでは数ヶ月かかることも少なくありません。
精巣(睾丸)の傍にある精巣上体の炎症で症状は陰嚢部の痛み、腫脹、発熱です。尿検査、超音波検査を行い診断されます。多くは逆行性(尿道~精管を経由)に細菌が入る事で炎症が引き起こされます。若年男性の場合は性行為感染症(淋菌、クラミジア)に起因します。それ以外には大腸菌が多いです。
非細菌性のものとしては小児に見られる紫斑病の一症状として認める事があります。治療は細菌性であれば抗菌剤の投与ですが重症化すると入院が必要となります。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の原因であるムンプスウィルスに感染することで発症します。幼児期におたふくかぜにかかっていないか、予防接種を受けていない人はこのウィルスに対して免疫がないため成人して感染すると精巣炎を起こします。症状は精巣の腫脹、疼痛、発熱です。治療は安静と冷罨法(れいあんぽう)で、主に対症療法となります。
精巣固有鞘膜腔に液体が貯留することで陰嚢部の無痛性腫大を主訴とするものです。腹膜鞘状突起が開存しているものを交通性、閉鎖しているものを非交通性と定義されます。新生児や乳児では自然消退の可能性がありますが学童まで存在する場合は治療が必要となります。診断には超音波検査が有用です。穿刺し内溶液を吸引することで症状は改善しますが多くは再発するため根治治療としては手術です。
精巣上体に袋状の瘤ができることで陰嚢内の無痛性のしこりとして偶然発見される事が多いです。超音波検査や穿刺内容に精子を認めることで診断されます。大きいものでは手術による摘出が必要です。
簡単にいえば平常時、亀頭が包皮におおわれている状態をいいます。生まれたばかりの赤ん坊は誰もが包茎です。幼児から少年期にかけて、包皮と亀頭の癒着が取れ、青年期に勃起を繰り返すうちに、亀頭が露出した状態になっていきます。
ところが、大人になっても亀頭に皮がかぶったままの人がいます。これが”包茎”と呼ばれる状態です。実は日本の成人男性の約7割が、包茎状態といわれています。
他人のペニスの状態がわからないこともあり、多くの成人男性がコンプレックスを持っているのが現状です。
英語でErectile Dysfunctionと書き、頭文字をとってEDと呼ばれています。EDの定義は「満足のいく性行為に十分な勃起を達成できない、もしくは維持できないこと」ということです。勃起硬度が弱くなったと感じられる方は一度ご相談ください。ED治療薬は厚生労働省の認可を受けておりますが保険は適応されておりませんので自費診療となります。
料金表示は全て税込となります。
ED診察料 | 初診料: 3500円 再診料: 1500円 (処方料含む) |
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薬代 | シアリス20㎎ 1錠: 1650円 シルデナフィル50㎎(バイアグラジェネリック) 1錠: 900円 |
薬は1錠から処方します。
使用に慣れ問題がないと医師が判断した場合は、一度に10錠まで処方いたします。